特集 保健婦にとっての研究
III章 保健婦活動と研究
研究機関と連携しての研究活動
堀井 とよみ
1
1滋賀県水口町保健センター
pp.826-834
発行日 1998年9月25日
Published Date 1998/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901857
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要約
地域で保健婦活動を展開している実践家である保健婦が,その活動を理論的に解明して,新たな保健婦活動へつなぐための研究活動に取り組んでいる研究者と連携することのメリットについて考えました。
今回は,24時間在宅ケアシステムの構築過程をとおして研究者の果たした役割と協働したことのメリットについて報告します。
システム構築前の基礎調査の実施による住民ニーズの把握と地域の課題の明確化,そして構築過程においては行政組織が動き出すためのプレゼンテーション資料作成のための情報収集,さらに保健婦活動展開のための理論構築,またシステム構築後の効率的運用と評価を可能にするための資料作成などがありました。
また,同時に実践家である保健婦が研究者と協力して活動を展開しようとする時に期待する研究者像についても考えました。
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