特集 看護の手を待つ難病の患者
座談会
難病に取り組んで—在宅看護研究会の活動をふり返って
関野 栄子
1
,
上垣 多寿子
2
,
川村 佐和子
3
,
小宮 勇
4
,
酒井 ツネ
5
,
杉浦 徳子
,
早川 志づ子
7
,
牧嶋 邦
1都立神経科学綜合研究所
2慶応病院
3都立府中病院
4横浜市旭保健所
5東京都荒川保健所
7東京都浅草保健所
pp.386-410
発行日 1974年6月10日
Published Date 1974/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205487
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本誌 きょうは,皆さんがなさっている在宅看護ということをテーマに取上げてみました。本誌が1昨年の6月号で,"保健婦にとって看護とは"という特集をして,それ以来一貫して,それが編集上のメインテーマになっている。つまり看護というものをもう一ぺんとり直して,思想を含めた技術の問題を常に問い続けているわけです。特に保健婦というのは,地域で看護活動をする人ではないかということが,わたしたちの追究していることなのですが,その活動のしかたは,地域によって多様性が出てくるし,対象によっても違ってくるけれども,とにかく病人のそばであるいは地域の中でということが,基本的に保健婦さんの本来の姿ではないかと考えています。
きょうの発端は,司会のお隣にいられる川村さんの投稿から始まっています。それで府中病院を去年の秋訪れたら,話がだんだん広がって現場にとってもいい方がいられるし,単に保健婦だけの話し合いより看護婦さんやケース-ワーカーとか,いろいろな方たちをまじえて,問題を明らかにしていったほうがいいんじゃないかということで企画が広がってきたのです。
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