特集 保健婦にとっての研究
I章 総論
研究的活動のすすめ
永見 宏行
1
1東京都港区みなと保健所
pp.784-788
発行日 1998年9月25日
Published Date 1998/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901849
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要約
保健所に働く者として“保健婦にとっての研究”のあり方を考えた。
現場で公衆衛生活動を展開している保健所や保健所の保健婦には,現場の地域住民の健康と環境要因の実態を把握し,その環境要因の改善策を立案して,実施し,その活動の評価をして更なる改善策を計画することが課せられている。同時にそれは,地域住民との協働の中で展開することが求められている。
1.保健所や保健所の保健婦の“研究的活動”は,住民の求める“計画立案”に向けてリーダーシップがとれるために不可欠であり,日常的に積み重ねられることが必要である。
2.保健所や保健所の保健婦の“研究的活動”は,住民の自主的活動との協働と相互発展にとっても不可欠である。
3.保健所や保健所の保健婦は,研究教育機関の研究者と連携しながら,“研究的活動”の質を向上させて,地域活動を充実する必要がある。
その場合,現場の公衆衛生活勤を理解した研究者と連携することが重要である。
同時に,質的研究方法を理解した研究者とも連携することが必要となる。
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