特集 質の高いケアの提供とPOS—第12回POS研究会報告
[一般演題]
栄養POMRの実施状況と今後の課題
寺本 房子
1
,
榎原 美幸
1
,
川上 祐子
1
,
河原 和枝
1
,
難波 三郎
1
,
中島 行正
2
,
上田 智
3
1川崎医科大学附属病院栄養給食部
2川崎医科大学公衆衛生学
3川崎医科大学検査診断学
pp.722-726
発行日 1990年11月1日
Published Date 1990/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900123
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はじめに
チーム医療の重要性が叫ばれて久しい.食事療法の果たす比重が高まるにつれて,病態に即した献立作成や調理ができることはもちろんであるが,さらに臨床面にも精通した栄養士へと,メディカルスタッフとしての役割は,ますます広がってきた.
当院では,1974年の開院以来,POS1)を取り入れ,診療録を記載している.栄養部門では1977年栄養相談室開設時に栄養指導の依頼と報告を兼ねた「栄養指導依頼報告」を作成し,栄養士の記録を診療所へ挿入できるようにした.以後検討協議を重ね2),チーム医療の一員としての役割を確立するため院内のシステム化を検討し,1988年3月から栄養POMRとして標準化しスタートした3).
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