特集2 実は「痩せ」も危険だった!
食べているのに「瘦せ」が止まらない患者がいる!―さてどうしよう―私たちの視点と試行錯誤
山岡 初子
1
,
柴田 隆嗣
1
1長浜赤十字病院(精神科病棟)
pp.48-51
発行日 2007年1月15日
Published Date 2007/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100381
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数年前より、「NST」という言葉を聞くようになりました。Nutrition Support Teamの略称で、「栄養サポートチーム」という意味です。栄養管理の必要な患者に対して、医師・薬剤師・管理栄養士・臨床検査技師・リハビリスタッフ・医事課・資材課などさまざまなスタッフが連携し、栄養支援をするチームのことです。
当院でも2003年よりNSTが立ち上げられ、活発な活動を展開しています。その動きに触発され、私たちは自分たちが働く精神科病棟においても、患者の栄養状態を見直す必要があるのではないかと考えるようになりました。そこで手はじめとして、スクリーニング調査を行なうことにしました。体重、身長、検査データ(総蛋白質、アルブミン、ヘモグロビン、血糖など)、必要カロリー量、活動係数、ストレス係数等を書き出し、数人の患者を評価してみました。
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