特集 OSCEに備える! アップデートする!
―看護教育におけるOSCE導入・実践事例①―札幌市立大学 育てるOSCE
貝谷 敏子
1
,
原井 美佳
1
,
工藤 京子
2
1札幌市立大学看護学部老年看護学領域
2札幌市立大学看護学部成人看護学領域
pp.512-520
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202296
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OSCE導入の背景
OSCEの目的
札幌市立大学(以下、本学)は2006年4月に開学し、今年(2024年)で18年目を迎える。「的確な実践力を有する人材の育成」を教育目標の1つに掲げ、開学時から一貫した教育を行っている。
本学看護学部では、各講義を通して概念や理論など、主に認知領域の学修を主とした教育を実施している。そして、各領域の技術論における演習を通して、看護技術などの運動領域の学修を行う。本学では、模擬患者(Simulated Patient:SP)参加型演習を適宜導入して、臨床実習に近いリアリティの高い演習を導入しているところが特徴といえる。学生は、これらの講義と演習による学修を経験して、各領域の臨地実習に臨んでいる。実習では、これまで学修した認知と運動領域の統合を進めると共に、患者との関わりを通して情意領域の学修を深めている[図1]。
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