特集 OSCEに備える! アップデートする!
全員で合格を目指すOSCEデザイン―OSCEに向けた学習プロセスと学習環境を考える
野島 敬祐
1,2
1京都橘大学看護学部
2京都橘大学大学院看護学研究科
pp.508-511
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202295
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はじめに
OSCEは評価試験であるものの、単に合否をつけるのでなく、学生がこれまで学習してきたことが身についているかを確認し、これからの学習や臨床実習に活かすことが本質です。そのため、学生全員が100点を取れるように学習を進めることを、教員も学生も理解しておくことが重要です。その上で私たちは、公平性・公正性・透明性を担保できるように試験環境を整備する必要があり、学生は、この試験環境を「うまく積極的に活用する」というスタンスが正しい学習の在り方となります。
本稿では、OSCEの実施やそこに至る学習プロセスについて、一例としてシミュレーション学習を取り入れた事例を紹介すると共に、学生が不必要な不安を持たず、モチベーションを高めてOSCEに臨んでいくために、教員が留意しておきたい点について考えていきたいと思います。
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