特集 本気の授業設計―今の授業を振り返る、新たなノウハウを知る
インストラクショナルデザイナーは授業をこう見る、考える
小池 啓子
1,2
1埼玉医科大学短期大学看護学科
2熊本大学大学院教授システム学専攻
pp.426-431
発行日 2023年8月25日
Published Date 2023/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202119
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看護教員の職に就き十数年が経ちました。これまで基礎看護学、成人看護学、在宅看護学を担当してきましたが、授業の質に対して自問自答する機会は多く、授業者としての満足感はいまだ得ていないような気がします。いや、それでよいのだと思っています。なぜならば、満足するのは授業者ではなく、学生だから。さらにはその先の、医療施設で治療を受ける患者さん、居宅などで看護を必要としている利用者さんやそのご家族だから。
ところで、授業に対する学生の満足とは何でしょうか。学生の満足を見誤らないためには、教育の「本質」をとらえた「本気の授業設計」が必要で、授業の質への自問自答は常にもち続けていたほうがよさそうです。今回、インストラクショナルデザイナー注1という筆者の立場から、成功事例とお悩み事例をとおして、授業設計のエッセンスや改善のポイントをご紹介します。何か1つでも読者のお役に立てば幸いです。
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