特集 新カリキュラムに込めた想いと展望
教育方法の見直しと学びの可能性をめざして
佐藤 尚治
1
1イムス横浜国際看護専門学校
pp.162-170
発行日 2022年4月25日
Published Date 2022/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201911
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葛藤から生まれた新カリキュラム
恩師の誘いから看護基礎教育の世界に足を踏み入れ10数年、自分が受けてきた教育との違いに戸惑いつつも、なんとか今日まで看護基礎教育の現場を離れることなく続けてきました。
前回の指定規則改正は2008(平成20)年に行われていますが、その頃の私は教員になりたてで、カリキュラム編成にはほとんど参加していませんでした。それから14年の月日が経過し、看護専門学校を取り巻く社会は大きく変化しました。18歳人口は年々減少し続けるも、大学を含めた看護師養成施設は増加の一途をたどり、入学生の確保が困難といった状況も散見されるようになりました。この1、2年はその反動か、閉校する学校や、看護専門学校の運営に限界を感じると言った声も聞かれ始めました。
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