特集 住民が期待する保健婦になれるか
静岡県における活動見直しの実践
"場的視点による保健活動見直し"研修会での学び—H保健所管内の地域精神衛生推進会議の見直しを通して
平川 智恵子
1
,
野末 伊勢子
1
,
鈴木 貞子
1
,
栗田 きく江
1
,
諸井 とみ江
1
1静岡県保健所健康婦室長会
pp.853-865
発行日 1984年10月10日
Published Date 1984/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206903
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
本県では昭和58年1月以降,実習指導者研修会や看護協会主催の研修会,また,保健婦卒前教育の中で,"場的視点による保健活動見直し理論"の学習を取り入れるようになった。これらの研修会が開催される数年前から,保健所の業務見直しが叫ばれ,保健所保健婦室長の間でも,保健所保健婦のあり方が論議されていた。このような状況の中で,保健婦室長会では,同理論を学ぶ必要性を感じ,県衛生部の主催により,昭和58年7月に4日間,"場的視点による保健活動見直し論"の研修会をもった。この研修会には一部市町村の保健婦の参加もあり,1グループ8〜9名,3グループが編成された。従来の講義形式の研修会とは異なり,同理論を用い,実践した活動事例を検討しながら,活動上の問題点を共有していくという学習方法ですすめられた。
今回の報告書はこの3グループの中の1グループのメンバーが同研修会終了後も継続して,自主的に学習してきた内容をまとめたものである。
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.