特集 基礎看護技術教育
基礎看護技術の教育の見直しとこれからの方向
田島 桂子
1
,
野村 志保子
2
,
山口 瑞穂子
3
1厚生省看護研修研究センター
2国立病院医療センター付属看護学校
3順天堂看護専門学校
pp.475-484
発行日 1984年8月25日
Published Date 1984/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907992
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看護基礎教育課程における,いわゆる‘基礎的看護技術’の教育のあり方については多くの論議がある1-3).このように,看護教育における基礎的教育内容について長年にわたって議論されてきた背景には,いくつかの理由が考えられる.
まず第一に,時代の変遷に伴う医療の場の変化や看護の学問水準の上昇への対応,学生のレディネスの変化などが考えられる.それに,現行カリキュラム(主に保助看法の指定規則を指す)で設定されている看護学の各科目間の内容レベルでの関係が不明瞭なまま運用されている例が多いことである.つまり,看護学として構成されている‘看護学総論’とその他の‘成人看護学’‘小児看護学’および‘母性看護学’における基礎的技術の関連性である.
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