特集 討論! なぜ、地域で家族看護が求められるのか
【座談会】ウィル訪問看護ステーションのスタッフが考える、家族看護の必要性
落合 実
1
,
堀 美帆
1
,
藤井 達也
1
,
野瀬 友望
1
1ウィル訪問看護ステーション
pp.136-143
発行日 2021年2月25日
Published Date 2021/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201664
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病棟勤務時代と合わせて考える、家族看護の必要性
落合 今回は、ウィル訪問看護ステーション(以下、ウィル)のさまざまな立場のスタッフと、地域での家族看護の必要性について、お話しできればと思っています。まず私の意見ですが、病院で働く看護師の多くは、もちろん家族も含めて、病気以外のものも大事だとわかってはいるけれど、あくまで病気に対する治療計画を遂行するために看護がある、ととらえていると思います。学生時代も、臨床に出ても、基本的に学ぶのはいわゆる疾患や、その対症看護ですし、対象は個人ですよね。
私自身は前職時代に緩和ケア認定看護師の養成コースに行って、家族看護を専門の先生から学んだ経験があります。そこで、私たちがそれまで訪問看護の現場でうまく語れなかったことを言語化してくれる分野である、とすごく感じていました。
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