特集 討論! なぜ、地域で家族看護が求められるのか
【座談会】渡辺式家族アセスメント/支援モデルの魅力と可能性を語る
小瀬古 伸幸
1
,
加畑 究
1
,
岡本 史彦
1
,
堤 真紀
1
,
中野 徳子
1
1訪問看護ステーションみのり
pp.128-134
発行日 2021年2月25日
Published Date 2021/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201663
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渡辺式家族アセスメントの研修を受けて
小瀬古 「訪問看護ステーションみのり」(以下、「みのり」)では、手上げ参加の形式で、渡辺裕子先生に全面的に協力をお願いし、渡辺式家族アセスメント/支援モデル(以下、「渡辺式」)の研修を実施しました。まず、なぜ「渡辺式」の研修か、ということですが、「渡辺式」では、自分が困った場面を検討して、背景を分析し、最終的にパワーバランスを整理していくことで、自分が困ったと思っている内容が実は背景であったり、別のところに困りごとがあったりするなど、分析していくと明確になっていく特徴をもっています。
そして、あくまでも困りごとの対処が軸になっています。その対処が、人から見ると不適切に見えるものでも、背景を見ていくと、本人にとってはそうせざるを得ない状況があって、それを実行している。そういうところに目が行き届く点に、私は「渡辺式」の魅力を感じています。
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