特集 討論! なぜ、地域で家族看護が求められるのか
【座談会】東京ひかりナースステーションで大切にしている家族のとらえ方
佐藤 直子
1
,
寺田 唯
1
,
児玉 久仁子
2
1東京ひかりナースステーション
2東京慈恵会医科大学医学部看護学科 在宅看護学
pp.106-112
発行日 2021年2月25日
Published Date 2021/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201660
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「価値観を置く」重要性
佐藤 家族看護を考えるうえで何より大切なのは、患者の介護者として家族がいるわけではない、看護師が、自分たちの価値観で家族を判断してはいけない、という基本の考え方です。この考えは訪問看護だけでなく、看護として基本であると思います。
自分は勝手な判断をしていない、と感じる方も多いかもしれませんが、そのように接してしまっていることがあります。たとえば、ある家族を「悪い家族」ととらえたり「家族は看護師が指導するもの」として接してしまうことは「医療のための家族」という考えにつながっていると思います。
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