短期集中連載
看護実践力を育成する病院と学校との共同(前半)―看護学校での教育連携 松下看護専門学校の挑戦(8)
山之内 由美
1
,
水方 智子
1
,
大谷 弘恵
1
,
木村 緑
1
,
坂本 鈴子
1
,
出井 まち子
2
,
小松 良平
2
1パナソニック健康保険組合立 松下看護専門学校
2パナソニック健康保険組合 松下記念病院
pp.64-69
発行日 2021年1月25日
Published Date 2021/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201648
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臨床との連携を強める
2019(令和元)年10月15日に将来を担う看護師の教育の指定規則改正案である「看護基礎教育検討会報告書」1)、2020(令和2)年10月30日には2022(令和4)年4月1日から適応される「看護師等養成所の運営に関する指導ガイドライン」の一部改正2)が公表され、別表3の「看護師教育の基本の考え方、留意点等」の教育の基本的な考え方のなかに「科学的根拠に基づいた看護の実践に必要な臨床判断を行うための基礎的能力を養う」という言葉が表記された。この臨床判断に必要な基礎的能力は机上だけで育成することはできず、卒業後の人材育成の充実を図るためにも、臨床との連携は不可欠である。
今回と次回の2回にわたり、卒業後も看護師として働き続けることのできる看護師を育成したいと強く願い、松下記念病院(以下、記念病院)の看護部と共同してきた私たち教員の挑戦を紹介する。前半である今回は、学校という場における教育連携の実際について述べる。
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