短期集中連載
「学びあい」で看護実践力を高めあう演習・実習の構築(総論)―松下看護専門学校の挑戦(6)
坂本 鈴子
1
,
水方 智子
1
,
大谷 弘恵
1
,
木村 緑
1
,
山之内 由美
1
1パナソニック健康保険組合立 松下看護専門学校
pp.1034-1039
発行日 2020年11月25日
Published Date 2020/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201610
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「教える・学ぶ」をカリキュラムに取り入れる
松下看護専門学校(以下、当校)では、2008(平成20)年の第4次指定規則改正に伴うカリキュラム変更時から看護実践力を育成することを目的にしたカリキュラム構築に取り組んできた。2019年から実施しているカリキュラムの構築時にも、「さらに看護実践力を高めるためには、どのような仕掛けづくりをすればよいのか」が、大きなテーマであった。当校は、看護実践力を「自己の看護観に基づき、目の前の対象にかかわり続ける力」であると規定した1)。また、看護実践力の育成や発展には「教える・学ぶ」の体験が効果的であり、学び続ける専門職を育成することにもつながるのではないかと考えるようになった。
連載第6回目である今回は、当校の学年を縦割りにした「異学年交流」において、学生が学年の異なる他者と交流し、看護を「教える・学ぶ」という相互性の関係性のなかで、看護実践力を高めあえるようになって卒業してほしいと願い続けた私たち教員の挑戦について述べる。
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