短期集中連載
コミュニケーション能力を強化する「看護のための認識論」―松下看護専門学校の挑戦(5)
水方 智子
1
,
大谷 弘恵
1
,
木村 緑
1
,
坂本 鈴子
1
,
山之内 由美
1
1パナソニック健康保険組合立 松下看護専門学校
pp.954-962
発行日 2020年10月25日
Published Date 2020/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201593
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はじめに
2019年10月に出された「看護基礎教育検討会報告書」1)では、教育の基本的考え方、留意点等に、新たに「対象を中心とした看護を提供するために、看護師としての人間関係を形成するコミュニケーション能力を養う」項目が設けられ、コミュニケーション能力のさらなる強化の必要性が示された。
連載第5回目である今回は、松下看護専門学校(以下、当校)で教育課程の変更に伴って発展をさせてきた「看護のための認識論」の設定理由および具体的な展開について述べたい。これは、看護において最も必要とされる、対象との関係形成の基盤となるコミュニケーション能力を専門家として育成したいと願い、「相手の気持ちを考える」とは何をどのようにとらえ考えることなのか、「相手の立場の立つ」ためには自分のアタマをどのように鍛えればいいのかを追求し続けた私たち教員の挑戦である。
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