短期集中連載
地域包括ケア・多職種連携を意識した「在宅看護論」の実際―松下看護専門学校の挑戦(4)
木村 緑
1
,
水方 智子
1
,
大谷 弘恵
1
,
坂本 鈴子
1
,
山之内 由美
1
1パナソニック健康保険組合立 松下看護専門学校
pp.858-864
発行日 2020年9月25日
Published Date 2020/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201574
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はじめに
前回は、在宅看護論について現状と課題をどのように考えカリキュラムに反映させようとしてきたかを述べました。今回は、実際にどのような科目を構築したのか述べていきたいと思います。
当校では、地域で求められる看護師像を「広い視野を見失わずに目の前の小さな事実を見つめ、時代の流れをふまえて今必要なことを見いだす力をもつことのできる人材」と考えました。このような人材を卒業生として排出するためには、現行カリキュラム(第4次の指定規則改正)での在宅看護論4単位だけでは難しく、他の分野、領域とも連携し、カリキュラム全体を地域を視野に向けた構築にすることが必要でした。そこで、学年ごとに学ぶ内容を連携しながら、在宅看護論を組んできました。当校では、卒業時の学生の姿からさかのぼってカリキュラムを考えていきましたので、3年生→2年生→1年生の流れでお伝えします。
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