Scramble Zone
看護師として、がん患者として
中村 志奈子
pp.948-952
発行日 2020年10月25日
Published Date 2020/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201591
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感情に振り回されず自らを俯瞰する。随所作主*1に生きること。この一年間、何度この原点へ戻っただろう。そして今、またここへ戻っている。そう、あれだけ拒否してきた化学療法を受け入れるために。
私はこれまで大学病院で臨床を、企業と大学で健康管理に携わり、母として父母会長やPTAを通じて地域活動に参加してきた。現在、2つの大学で臨地実習と教学助手として学生指導にあたっている。最初に症状に気づいたのは臨地実習を終えた2019年2月の終わりのことだった。
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