増大号特集 シミュレーション教育 虎の巻
第3部 学校一丸となって取り組む
シミュレーション教育力を向上させる学習会 5年間の成果
大川 宣容
1
1高知県立大学看護学部
pp.642-647
発行日 2019年8月25日
Published Date 2019/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201299
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シミュレーション教育は、看護実践能力を育成するための教育方法として認識され、多くの施設においてすでに導入されている。看護学教育においてはコンピテンシー中心のカリキュラムへの転換がなされており、個々の教員中心ではなく、組織的・体系的な教育課程への転換に向けて、教員同士の連携と組織的な取り組みがさらに重要となる。
高知県立大学(以下、本学)では、効果的なシミュレーション教育の模索、学習目標に合わせたシナリオの開発と共有、教員のシミュレーション教育力の向上をめざして、専門領域をこえたシミュレーション教育プロジェクトチームを学部プロジェクトとして立ち上げ、2014年4月から活動を開始した。年間2〜3回の公開セミナーを開催し、学外からも参加できるようにすることで、ネットワークづくりの機会となり、それぞれの教員がこのプロジェクトで獲得した能力を発展させた活動を行うことも増えてきた。本稿では、これまでの活動を振り返り、学習会の概要と取り組み、成果となる活動について紹介する。
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