臨床経験
シミュレーション教育は僻地での母体救命率向上に寄与する
-—救命できた心停止2例の経験から—
折田 有史
1,2
,
小林 裕明
1
Y. Orita
1,2
,
H. Kobayashi
1
1鹿児島大学病院産科婦人科
2県民健康プラザ鹿屋医療センター前産婦人科部長
pp.69-75
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001155
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近年,産科領域でも母体急変対応時のシミュレーションコースが盛んに開催されるようになってきた。それぞれのコースに特徴があり,多くの施設でプロバイダーを養成し日常診療に生かしている。医療資源が乏しく,医療圏の広い僻地においては,病院前救急,病院間連携,院内連携のすべてが母体救命のために欠かすことができず,これらをシームレスにつなぐためにシミュレーションコースが活躍する。シミュレーションコースを活用し鹿屋医療センターを中心に展開した医療体制,その結果救命できたと考えられる心停止2例の経験を報告する。
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