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特集 TKAの成績向上のためのバイオメカニクス
臨床成績向上のためのコンピュータシミュレーション
Computer simulation for improving clinical outcome
渡邉 睦
1
,
栗山 新一
2
Mutsumi WATANABE
1
,
Shinichi KURIYAMA
2
1地域医療機能推進機構玉造病院
2京都大学大学院医学研究科,感覚運動系外科学講座整形外科学
キーワード:
Total knee arthroplasty
,
Computer simulation
,
Clinical outcome
Keyword:
Total knee arthroplasty
,
Computer simulation
,
Clinical outcome
pp.59-66
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002423
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要旨:人工膝関節全置換術(TKA)は良好な術後除痛効果や長期成績を得られているが,患者満足度は十分とはいえない。これには膝関節のバイオメカニクスの変化が関連している可能性があり,現在まで生体や屍体膝の動態解析が行われてきた。近年,筋骨格コンピュータシミュレータを用い,同一個体の一定環境化で,設置角度変化などの影響を定量化できるようになった。われわれは,このシミュレータによりインプラント設置や軟部組織の変化と術後臨床成績の関連についてバイオメカニクスの観点から検証を行ってきた。これらの解析研究から得られた知見を反映した手術手技は,ロボットアーム支援手術により正確に再現可能となりつつあり,さらなる臨床成績の改善が期待される。
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