特集 看護教育をとらえる新たな発想 コンセプト・ベースド・カリキュラム
米国看護教育の改革:コンセプト・ベースド・カリキュラム
岩間 恵子
1
1Mount Sinai St. Luke's Hospital
pp.1024-1031
発行日 2018年12月25日
Published Date 2018/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201134
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米国の医療を取り巻く環境と看護教育改革の機運
21世紀に入り,米国の医療・看護の環境がかつてない速いスピードで目まぐるしく変化している。時代に見合った,安全で効果的な看護のできる看護師の育成が不可欠とされ,従来の看護教育の見直しと同時に,さまざまな形で新しい教育が試みられている。いわば看護教育の過渡期といえるだろう。本稿では,米国での教育改革の背景となる医療環境を概観するともに,新たな教育の効果と展望を紹介する。
筆者は米国で十年以上にわたり,一般病棟から重篤な患者の多い心臓内科ICUや心臓外科ICUまでのさまざまな病棟での看護を経験し,病棟専属の学生指導者や新人教育者として臨床での看護教育にも長くかかわってきた。そのなかで,臨床と看護教育には大きなギャップがあることを感じ,看護大学の看護教員と提携しながら臨床看護師として看護教育の研究と向上に携わっている。
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