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書評 ─『つらいと言えない人がマインドフルネスとスキーマ療法をやってみた。』─2つの対人援助職を兼ねる看護教員だからこそ読みたい一冊
保田 江美
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1国際医療福祉大学成田看護学部
pp.207
発行日 2018年3月25日
Published Date 2018/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200940
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つらいと言えない対人援助職の2人が,マインドフルネスとスキーマ療法によりいかにして幸せを手にしていくか!?本書では,この2人と臨床心理士である著者とのやり取りが臨場感あふれる文章で描かれるとともにマインドフルネスやスキーマ療法,その基礎となる認知行動療法(CBT)についてわかりやすく解説されている。さらに,今日から実践できるマインドフルネスのエクササイズも多く紹介されている。
著者によれば,「つらいと言えない人」には,自分の感情をないものとし,感情を出す人を「レベルが低い」と見下す「オレ様/女王様」タイプと自分の感情より相手の感情を優先して,他人の世話ばかりしてしまうタイプの2つがあるという。本書では,前者のタイプであるオレ様医師のヨウスケさんと後者のタイプである真面目で隙のない臨床心理士のワカバさんの2人が登場する。
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