銀海余滴
大は小を兼ねるか
初田 博司
pp.832
発行日 1960年4月15日
Published Date 1960/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206940
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患者の結膜嚢内に医師が点眼する薬液の量は屡々多きにすぎるきらいがある。試みにマーキユロ,トリパフラビン,フルオレスチン等の色素液を点眼してみると,如何に少量にて十分であるかを知る筈である。軟膏点入も亦同様である。必要量の何倍かをその都度無駄にしているのは感心出来ない。不経済のみならず,色素液で患者の衣服を汚し,軟膏で一時的であるが開瞼困難となるなど,大は小を兼ねることにはならない。
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