特集 VRで未来を変える
─VR×看護教育─患者の立場に立てる教育方法をめざして
山川 みやえ
1,2
,
古谷 和紀
3
,
内藤 知佐子
4
1大阪大学大学院医学系研究科
2公益財団法人浅香山病院
3京都大学医学部附属病院 看護部管理室
4京都大学医学部附属病院 総合臨床教育・研修センター
pp.92-99
発行日 2018年2月25日
Published Date 2018/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200915
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現状への危機感と,感覚的なひらめき
「VR(virtual reality)で未来を変える」,大真面目にそう思っている。自分の居場所を否定することになるので,今の看護教育をすべて否定するようなことはしたくないが,看護教育が今のままで良いとも思わない。時代や人も変化するなかで,教育内容も変化していく必要があるだろう。もちろん,看護師になる,看護師であり続けるために変わらないものもあるだろう。その大事なものを変えないでいるために,状況に合わせて変わり続けたい。看護教育でいちばん大事なものはなんだろうか。
看護教育でもっとも大事なもの,それは患者の立場に立って生活状況を理解し,その生活をより良くすることだと私は思う。この「患者の立場に立つ」ということが,今,非常に困難である。患者の思いに「寄り添い」「共感的に」理解することが難しい。
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