特集 実践的思考力を育む
臨床の立場から基礎教育に携わってみえてきたこと
明神 哲也
1
1東京医科大学病院
pp.816-820
発行日 2017年10月25日
Published Date 2017/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200841
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4年前に看護基礎教育から臨床現場に戻った頃,多忙のなかでさまざまな対応に追われている状況が印象的であった。入院期間の短縮,医療安全に関する対応や取り決め,7対1入院基本料での人員の増加など複雑な要因が絡み合うなかで,人員配置には兼務の状態も多く整理されずに,それこそ業務的に,次の対応へと進んでいる状況が垣間見られた。入院基本料の創設前と比較すれば,人員は増えているのにかかわらず人員不足と言われ,何が原因で何が結果であるかわからぬまま進んでいる印象があった。
このような状況で,以前のような継続教育での看護師育成を行っていても効果はあまり期待できず,やり方を工夫していかなければいけないのは自明である。
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