焦点 日本の看護師の労働環境の実態―リンダ・エイケンとの共同研究
日本における調査結果からみえてきたこと
金井Pak 雅子
1
1東京女子医科大学看護学部
キーワード:
病院間比較
,
バーンアウト
,
労働環境
,
NWI-R
Keyword:
病院間比較
,
バーンアウト
,
労働環境
,
NWI-R
pp.631-640
発行日 2007年12月15日
Published Date 2007/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100286
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はじめに
急性期病院に勤務する看護師の労働実態に関して,本焦点で紹介してきたように同じ調査票を用いて世界諸国にて調査を行なっている研究活動はこれまでにないことである。ペンシルベニア大学のリンダ・エイケン(Linda H. Aiken)氏のリーダーシップのもと,現在16か国がこの研究に参画している。本焦点では,全国19病院を対象に同調査を行なった結果について,諸外国との比較,日本の実態などについて紹介した。
本稿では,日本の調査対象となった19病院全体のデータと,諸外国と比較した内容の一部に関して,病院間での比較を試みるとともに,ある特定の地域に隣接している4つの特定機能病院のデータを比較することにより,高度先進医療を担う病院における看護師の実態および労働環境における課題について整理する。
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