特集 実践的思考力を育む
領域をこえて活用できるシミュレーションシナリオづくり─「ミッションタウン」プロジェクト
藤野 ユリ子
1
,
山田 小織
1
,
八尋 陽子
1
,
椎葉 美千代
1
,
平川 善大
1
1福岡女学院看護大学看護学部
pp.822-828
発行日 2017年10月25日
Published Date 2017/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200843
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「ミッションタウン」プロジェクトとは
ミッションタウンプロジェクトとは,福岡女学院看護大学(以下,本学)の看護シミュレーション教育センター(通称:AI Sim)の運営を担っている看護シミュレーション教育運営委員会メンバー(以下,メンバー)(表,図1)を中心に,看護系全領域で取り組んでいるプロジェクトである。
各領域が授業・演習に用いる患者事例やシミュレーション教育に活用されるシナリオの共有化・共同利用を図るため,ICT環境に仮想の町「ミッションタウン」を作り上げることを目標としている。各専門科目で用いるライフステージおよび健康レベルの異なる複数の事例を1つの町に共存させていることが特徴である。さまざまな健康問題を有する人の事例を領域間で結びつけることによって,看護学生(以下,学生)の学習が途切れることなく,対象の発達段階や家族を含めた生活背景をイメージしながら,対象に必要な看護援助を考える力を養うことを狙いとしている。なお,タウンの名称は,キリスト教精神に基づいた本学の愛称でもある「ミッション」を用いることになった。
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