Japanese
English
特集 自殺対策の現状
学校における自殺予防教育の実践からみえてきたもの
What Has Been Seen from the Practice of Suicide Prevention in School
阪中 順子
1
Junko SAKANAKA
1
1四天王寺学園小学校中学校
1Shitennoji Gakuen Primary and Junior High School, Osaka, Japan
キーワード:
Suicide prevention program
,
Group work
,
Seeking help
,
Understanding the seriousness of mental crises
Keyword:
Suicide prevention program
,
Group work
,
Seeking help
,
Understanding the seriousness of mental crises
pp.539-545
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204946
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子どもの自殺の現状と理解
最近の20年,生徒(中高校生)の自殺者数は年間300人前後であるが,少子化のため自殺率は上昇している(図1)。また,児童(小学生)の自殺者数の平均(2000〜2013年)は8.4人であったが,2014年は18人と最悪の数値となった。
このように,児童生徒の自殺率は上昇傾向を示し,自殺関連行動である自傷行為を繰り返したり,不適応から死を考えたりする子どもの存在は特殊なケースとして片づけることのできない状況にある。未来ある子どもたちが自ら命を絶つということほど悲惨なことはなく,周囲への影響も計り知れないものがある。
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