連載 看護教育 継往開来!・3
サービスとしての教育と専門性をもつ教師のあり方
江藤 裕之
1
,
林 千冬
2
1東北大学大学院国際文化研究科
2神戸市看護大学
pp.460-464
発行日 2017年6月25日
Published Date 2017/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200764
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
江藤 教育の効果は短いスパンで測れるものと,長いスパンでとらえないと見えてこないものがあります。高校,あるいは大学でつまらないな,と思っていた授業が,10年,20年後に「あ,あのときの話がわかった!」という感想を抱くこともありますよね。
今回取り上げる2巻9号『「教養を高める」をめぐって(岡部政裕,三枝康高)』の記事でも「雑談が魅力ということも必要」と語られていましたが,講義の本筋とは関係のない話のほうがむしろ印象に残っていることが多い。読書の場合ですと,あんなにおもしろかった本が,あとになっておもしろくなかったり,逆に,わけがわからなかったものが,年をとって読むとその魅力がわかることがよくあります。
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.