連載 学生なら誰でも知っている 看護コトバのダイバーシティ・6
安静
木村 映里
pp.407
発行日 2017年6月25日
Published Date 2017/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200752
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医療者として働いていると,言葉の使い方に対する感覚が非医療者とだんだん変わってきてしまうものです。血液内科での勤務中,ふと気になったのが「『安静』って言われると困るよね」という患者さん同士のお話。せっかくなので会話に混ぜていただいたところ,入院中に医師や看護師から「安静にしていてください」と言われたとき,正直どう受け取ったらいいのかわからない,とのことでした。
たとえば血液内科では骨髄穿刺を毎日のように行いますが,穿刺後30分程度は,患者さんには仰臥位で安静にしていただきます。患者さんに対してはどの看護師も「30分間仰向けのままで寝ていてくださいね」と伝えますが,大抵その直前に医師に,「安静30分でいいですか?」と確認しています。
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