連載 いま,アメリカの看護教育では・5
教育効果とよい教師
阿部 俊子
1
1イリノイ大学シカゴ校看護博士課程
pp.640-643
発行日 1996年8月25日
Published Date 1996/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901430
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米国の教育における問題
アメリカの看護教育は時代で大きく変遷している.SakalysとWatson(1985)の研究によると,アメリカの教育省をはじめとして多くの教育関係機関がいくつかの共通の忠告をしている.それは,教育目的の内容ではなく教育する経過を大切にすること,カリキュラムを再編成すること,そして各施設ごとの特徴のある教育をすることだという.
さらに,いくつか強調されている教育の問題点の項目としては,
1)一般教養
2)知的技術,例えば分析,問題解決,そして批判的な考え方
3)態度と価値観
4)人生を通しての学習(生涯教育)
5)よい教育方法
6)積極的な教育方法
7)教員の教育方法の学習を促し成長させる
8)教員を増やす―学生との交流を教育として大切にする
9)よい教員を支援するために報酬方法を再編成する,などがあった(Sakalys & Watson, 1985).
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