連載 “医療安全力”を育むリスクアセスメントトレーニング・Training 29
─“こうすればうまくいく”を教える医療安全トレーニング:基礎編─“コミュニケーションエラー”による事例発生を防止する!─事例発生に至るプロセスの見える化と未然防止トレーニング
斉藤 奈緒美
1
,
石川 雅彦
1
1公益社団法人地域医療振興協会地域医療安全推進センター
pp.764-769
発行日 2016年9月25日
Published Date 2016/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200595
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“コミュニケーションエラー”発生の危険性
臨床において多職種や患者・家族とのコミュニケーションエラーによりインシデント・アクシデント事例が発生し,患者に影響が及ぶことが少なくない。同様に,臨地実習(以下,実習)においても,看護学生(以下,学生)と実習指導者や看護師,担当教員,および患者・家族との間で,コミュニケーションエラーが発生し,インシデント・アクシデント事例につながる可能性がある。
本連載では,これまでにもTraining(1)「“病院の言葉”でコミュニケーショントレーニング」1),Training(13)「MITT:体験から学ぶチームトレーニング 教育編」2),Training(14)「MITT:体験から学ぶチームトレーニング 臨床編」3)など,“コミュニケーションエラー”を未然に防止するトレーニングを提案してきた。
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