連載 考える力を育てるシンキングツールの活用・6
クラゲ・チャートで根拠や原因をつかませる
黒上 晴夫
1
1関西大学総合情報学部
pp.754-755
発行日 2016年9月25日
Published Date 2016/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200592
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クラゲ・チャートで文章構造を可視化する
根拠や原因を可視化するためのチャートがあります。クラゲ・チャートと呼びます。タコのようでもありますが,タコやイカだと足の数が決まっているのに対して,根拠や原因の数は決まっていません。足の数を柔軟に増減させることを想定して,クラゲ・チャートと呼んでいます。頭を足に書かれた根拠が支えているという意味で,矢印が付けられています。
本来は,論説文や論文の論理を正確に読むためにつくられたものです。これらの文章は,根拠をもとに結論や主張が書かれています。文章の出だしや終わり,あるいはその両方にある結論や主張を見つけて,それをクラゲの頭の所に書き入れさせます。論文の場合は,要約(抄訳)部分に書かれているので,見つけやすいはずです。
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