特集 看護過程再考
看護過程と「臨床判断モデル」
松谷 美和子
1
,
三浦 友理子
1
,
奥 裕美
1
1聖路加国際大学看護学部
pp.616-622
発行日 2015年7月25日
Published Date 2015/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200261
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臨床判断モデルとの出会い
米国オレゴンヘルスサイエンス大学(OHSU)看護学部前学部長であり,米国の看護教育専門誌”Journal of Nursing Education”の編集長を数年にわたり務められていたクリスティーン・タナー(Christine A Tanner)は,2006年「看護師のように考える:研究に基づいた看護臨床判断モデル」1)というタイトルの論文を発表し,タナーズ臨床判断モデルあるいはタナーズ・モデルと称される臨床判断プロセスのモデルを提示した。
筆者らは上記論文の内容をさらに深く理解するべく,2015年1月,聖路加国際大学のフューチャー・ナースファカルティ育成プログラム(FNFP)にて,タナー氏のスペシャルセミナー「『看護師のように』考える人を育む」を開催した。そこで,タナー氏は,臨床判断モデルによる学習について,実際のケースを取り上げながら,その学びのプロセスを解説された。
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