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海外論文
臨床の場における判断:エキスパートナースは直観的洞察をどのように使うか—習熟した看護婦は,その研ぎ澄まされた第六感によって,命を救う判断を下すことができる
Clinical Judgment: How Expert Nurses Use Intuition The seasoned nurse's well-honed sixth sense enables her to make lifesaving decisions
Patricia Benner
1
,
Christine Tanner
2,3
,
松谷 美和子
4
1California大学看護学部
2Oregon Health Sciences大学看護学
3Oregon Health Sciences大学看護研究所
4聖路加看護大学
pp.63-72
発行日 1991年1月15日
Published Date 1991/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900712
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直観が,臨床の場における判断の健全なアプローチとして,その正当性を認められることは,めったになかった。そえどころか,論理的でない働きや憶測に基づくものであるとか,根拠のない働きや憶測に基づくものであるとか,根拠のない知識,あるいは,超自然の霊感とさえ見なされてきた。実際には,直観が臨床の場における判断の正当かつ不可欠な側面であることは明白である。
直観的洞察を,ここでは理論的根拠のない了解と定義づけよう.このうような了解は,霊感によるものでも,偶発的能力によるものでもない。直観的洞察による判断とは,初心者が下す判定であるとか,コンピュータのはじき出す値とは区別される,熟練した人間の判断をいうのである。
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