特集 「臨床判断モデル」のさらなる展開―基礎教育から臨床、訪問看護の現場まで
「臨床判断モデル」の意義を再確認する―教育実践の振り返りをとおして
三浦 友理子
1
1聖路加国際大学大学院(看護教育学)
pp.418-424
発行日 2022年8月25日
Published Date 2022/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201958
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健康に関する課題をもちながら地域で生活する人々が増え、疾病構造の変化、療養の場の多様化がすすむなか、看護師がその生活の質を支えるために、健康、生活、人生観などを含めて臨床判断を行う役割を担うことが期待されています。第5次保健師助産師看護師学校養成所指定規則改正において「臨床判断の基礎的能力」の育成が盛り込まれたことにより、臨床判断能力の教育に関する関心がさらに高まっています。
一方で、臨床判断能力の効果的な育成方法に関するエビデンスはまだ十分とは言えず、教員の試行錯誤が続いています。本稿では、タナーが開発した臨床判断モデルの意味や意義を今一度確認し、教育に活用する際の焦点を再考します。
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