特集 看護過程再考
「看護過程」を教える意義と現状の課題─「思考ツール」として観察の視点を養う
古橋 洋子
1
1青森中央学院大学看護学部
pp.598-603
発行日 2015年7月25日
Published Date 2015/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200258
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はじめに
現在の看護教育は,どの学校も大変な力を注ぎ「看護過程」を教育しているが,それは,何のためなのか,このたびの特集で基本に立ち返り考えたいと思う。われわれは,看護過程を指導することにどれほどの力を注いでいるだろうか。その指導が目的化してはいないだろうか。
学科目名をインターネツト検索にかけてみると,表現としてそのものズバリに「看護過程」と表現している学校が多く見られていた。また,看護過程の表現を「看護の展開」「看護過程論」「看護展開論」など,微妙に違いがあるが,このような表現を使い掲示している学校も見られた。
そこで,まずは,どのような経過を経て看護過程が発展してきたか,振り返ってみたい。
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