オピニオン・医療観察法の見直しに向けて
医療観察制度の現状と課題―司法精神医学者の視点から
山上 皓
1
1初石病院
pp.1044-1048
発行日 2008年11月15日
Published Date 2008/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101308
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はじめに
2005年7月15日の医療観察法の施行より早くも3年が経ち,法見直しの検討の時期を迎えることとなった。この間,新たにスタートした医療観察制度は,諸種の困難に遭遇しながらも,おおむね順調に経過し,精神科医療と刑事司法ならびにその境界にある司法精神医療の領域に多大な成果をもたらしつつある。筆者は,本制度の創設にかかわった者の1人として,本法の適正な運用にご尽力くださっている関係各位に敬意と感謝の意を表したうえで,ここに,本法施行の成果と今後に残される課題について論じさせていただく。
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