特集 学習の「質」を高めるパフォーマンス評価
「わかる」から「使える」技術へのスムーズな移行を目指した技術評価
菅山 明子
1
,
実原 美和
2
,
谷川 香代
3
,
河村 恵里子
4
1前 独立行政法人国立病院機構横浜医療センター附属横浜看護学校
2北海道医薬専門学校
3香川看護専門学校
4徳島県立総合看護学校
pp.698-704
発行日 2014年8月25日
Published Date 2014/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102772
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はじめに
東京慈恵会教務主任養成講習会で,「看護学教育評価の課題を認識し,そのあり方を追求する」という目標のもと,看護学教育評価論演習に取り組んだ。
看護基礎教育において技術教育は大きな位置を占めており,一定水準の技術を習得した看護師の育成が重要視されている。看護学教育の内容と方法に関する検討会報告書においても,「看護に必要な知識や技術を習得することに加えて,いかなる状況に対しても,知識・思考・行動というステップを踏み,最善の看護が提供されるような教育の提供が不可欠である」1)と述べられている。また,現行カリキュラムには,基礎看護学分野の留意点として,「事例等に応じて,看護技術を適応する方法の基礎を学ぶ内容とする」2)と示された。そこで私たちは,何ができたら「事例等に応じて,看護技術を適応する方法の基礎となるのか?」という疑問からスタートし,【「わかる」から「使える」技術へのスムーズな移行を目指した技術評価】を目指して演習に取り組んだ。そこでの過程と学びを,紹介する。
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