連載 漢方の歩き方 レーダーチャートで読み解く痛みの治療戦略:第6回
流れをスムーズにする
矢数 芳英
1,2
1東京医科大学病院 麻酔科
2温知堂 矢数医院
pp.46-52
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101102024
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矢:前回までは,6つの治療戦略(図1)のなかの「温める」という戦略を使って,冷えが原因となっている痛みをとる方法について説明してきました。
福:冷えのタイプに応じて,核となる生薬を選ぶのがポイントでした。
荒:ちゃんと覚えましたよ。「附子」は代謝を上げるもので,「当帰」は四肢の皮膚,筋肉,神経など,体の外側を温めます。「乾姜」は体の内側,つまり消化器を温めるものでした。
矢:そうでしたね。では今回から,慢性の痛みの治療で最もよく使う戦略についてお話します。
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