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特集 在宅医療を成功させる
在宅医療の基本
在宅医療へのスムーズな移行のために
Advices for the Smooth Introduction into Home Care Therapy
吉田 巌
1
1堀川病院内科
pp.585-589
発行日 1995年7月15日
Published Date 1995/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901551
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様々な疾患の急性期を脱し得たにもかかわらず,種々の後遺障害のために通院による医療管理が因難で,家庭生活においても日常的な介護を要すると予想されるケースにとって,従来は厳しい選択が迫られていた.つまり歯を食いしばって自己完結的な在宅医療を決意するか,それとも終生入所を前提とした施設暮らしに耐えてゆくか,ほぼ二者択一であった.そしてこの「処遇」の問題こそが日常の闘病以上に患者・家族を苦しめてきたという一面は否定できない.
社会経済的背景はともあれ,高齢障害者とその家族の暮らしについて関心が高まってきたとされる現在,医療者は彼らのQOLに最大限配慮した療養プランを可能にする手法を持たなければならない.
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