特集 私を変えた!認定看護師教育課程
【訪問看護認定看護師実践報告】
病院から在宅へスムーズに移行するために―地域医療連携室で活かす訪問看護認定教育課程での学び
山﨑 智子
1
1独立行政法人国立病院機構西別府病院地域医療連携室
pp.286-288
発行日 2011年4月15日
Published Date 2011/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101839
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「家に帰る。家には本当の看護師さんが来てくれる」
この言葉は、私が訪問看護の魅力を再認識し、自分の力不足を痛感させられた、利用者さんからの忘れられない一言です。がんのターミナルでしたが、強い信念をもって自宅で療養され、家族に見守られて亡くなられました。亡くなる1か月ほど前に、短期間ではありましたが入院を余儀なくされた際、褥瘡をつくってしまった病棟看護師へ向けた怒りの言葉でした。
当時の私は、この利用者さん宅を訪問している看護師の1人でした。亡くなられたあと、ご家族の手記でこの言葉を知った私たちは、自分たちの看護が間違っていなかったとうれしく思う反面、本当に十分なケアが行なえていたのだろうかと、自問自答する日々を送りました。
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