特集 がん患者への継続看護—病棟から外来,在宅への流れ
在宅がん看護への移行をスムーズにするシステム—東札幌病院の取り組み
渡辺 睦子
1
,
長谷川 美栄子
2
1東札幌病院訪問看護ステーションみずほ準備室
2東札幌病院看護部
pp.659-662
発行日 1995年7月1日
Published Date 1995/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904849
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はじめに
昨今,がん医療だけでなく,医療や社会全体においても,QOLが叫ばれる時代となってきている.そして療養の場や治療などの選択の幅が広がるに伴い,在宅がん医療に対するニーズは高まってきており,今後さらに普及するであろうと考えられる.
当院では,平成元年よりスムーズに在宅ケアへ進められるような取り組みを始めた.その背景として,①インフォームド・コンセントの普及と定着
②診療報酬制度の在宅医療への適用の拡大と整備
③地域住民のがん医療へのニーズの多様化
④ボランティア活動への関心の増大
⑤在宅支援機器の開発
⑥在宅医療の専門分化
⑦マルチメディアの発達
があげられる.
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