特集 学習の「質」を高めるパフォーマンス評価
パフォーマンス評価による知識の総合化―実習の総括に活用して
安田 千鶴
1
,
大野 澄子
1
,
吉田 裕子
1
1国立病院機構金沢医療センター附属金沢看護学校
pp.705-708
発行日 2014年8月25日
Published Date 2014/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102773
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はじめに
国立病院機構金沢医療センター附属金沢看護学校(以下,当校)の臨地実習では,高齢社会を反映し,基礎看護学実習や在宅看護論実習,成人看護学実習,精神看護学実習などの多くの実習で老年者を受け持つ。そのため,老年者に対する看護の理解は学生が実習を展開していくうえでの基盤ともなる。
そこで,2年次の後期に履修する「健康障害をもつ老年者に対する看護を学ぶ」老年看護学実習IIの総括に,これまでの講義・演習で学んだ知識と実習での経験から得た知識を活用して,1つの課題に取り組み,その課題に対する学生の考えを表現させた。老年者とその看護の理解を深め,学生の老年看護に対する考えを再構築することを目的として,パフォーマンス評価を活用し,この評価方法としてディベートを試みたので紹介する。
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