症例検討 血管内治療の麻酔
腹部大動脈瘤に対するステント治療:開腹術への移行もスムーズに! 迅速かつ繊細な麻酔管理を
佐藤 優
1
,
近藤 一郎
1
,
上園 晶一
1
Masaru SATO
1
,
Ichiro KONDO
1
,
Shoichi UEZONO
1
1東京慈恵会医科大学 麻酔科学講座
pp.194-199
発行日 2010年2月1日
Published Date 2010/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100873
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症例
75歳の男性。身長165cm,体重60kg。3年前に陳旧性心筋梗塞後狭心症に対し,冠動脈バイパス術が施行され,現在日常生活に制限はなかった。1か月ほど前より,ときどき腹痛があったが放置。前日より下腹部痛が増悪したため受診した。CT検査にて径8cmの腹部大動脈瘤を認めたが,腹腔内出血は認めなかった。腹部大動脈瘤の切迫破裂の診断にて緊急ステントグラフト留置術が予定された。
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