連載 看護実践力を育む教育方法の開発 日本赤十字広島看護大学の試み・10
教育方法の統合と実践 小児看護学・母性看護学
山村 美枝
1
,
山﨑 歩
1
,
竹倉 晶子
1
,
齊藤 志織
1
,
末廣 久美子
2
,
奥村 ゆかり
1
,
渡邉 聡美
1
,
中村 敦子
1
,
木村 佳代子
1
,
是澤 あずさ
1
,
鈴木 美恵子
1
1日本赤十字広島看護大学
2前日本赤十字広島看護大学
pp.448-455
発行日 2014年5月25日
Published Date 2014/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102709
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小児看護学における看護実践力を育むための取り組み
山村美枝 日本赤十字広島看護大学教授/山﨑 歩 同講師/竹倉晶子 同助教/
齊藤志織 同助手/末廣久美子 前日本赤十字広島看護大学講師
はじめに
小児看護学は子どもと家族について学ぶ領域であるが,最近の学生は身近に子どもと接する機会が少なく,子どものことをイメージすることが難しい1)ため,授業や演習を通していかに子どもの具体的イメージをふくらませることができるかが,この領域を学ぶのに必須となってくる。また,実習の場で実践するには,知識だけではなく子どもとその家族へどのようにケアを実施するのかを柔軟に考えていかなくてはならない。日本赤十字広島看護大学(以下,本学)の小児看護学領域は,主に2,3年生で学ぶことになっている。本学は,2009(平成21)年度文部科学省大学教育・学生支援推進事業が採択され「看護学生のための早期離職予防シミュレーション・ナビゲーター」(以下,プログラム)のなかでの教育的な取り組みの1つとして2010(平成22)年度よりObjective Structured Clinical Examination(以下,OSCE)を導入した。
今回は,小児看護学領域でOSCEを取り込んだ教育の実践を紹介する。
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