連載 看護実践力を育む教育方法の開発 日本赤十字広島看護大学の試み・12
教育方法の統合と実践 地域看護学・広域看護学
松原 みゆき
1
,
眞﨑 直子
1
,
森本 千代子
1
,
村田 由香
1
1日本赤十字広島看護大学
pp.658-667
発行日 2014年7月25日
Published Date 2014/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102764
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生活を支える看護への“発想の転換”を促す教育
松原みゆき 日本赤十字広島看護大学講師/眞﨑直子 同教授/森本千代子 同助教
はじめに
在宅看護論では,在宅療養者がその人らしい生活ができるような援助をするための基本的な看護実践力を身につけ,さらに多職種と協働するなかでの看護師としての役割を理解することが求められる。しかし,学生は,生活体験や家庭介護の経験の希薄さから,在宅療養者や家族の生活がイメージしにくい傾向がある1)。
そこで,筆者らは,学生の生活を支える看護への“発想の転換”を促すことで,在宅看護に必要な看護実践力を育めると考え,教育方法を構築することにした。ここでは,講義,演習,実習前OSCE,実習までの一貫性をもった教育実践の取り組みについて紹介する。
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