海外文献にみる看護教育学研究
合流教育:看護(継続)教育に関する統合的な方法
掛本 知里
1
1岡山県立大学保健福祉学部看護学科
pp.700-701
発行日 1995年8月25日
Published Date 1995/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903711
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今回は認知的な学習と情意的な学習を統合した教育方法である「合流教育(Confluent education)」の理論と実際(継続教育プログラムへの適応)について述べた文献を紹介する.
ヘルスケアの領域において,1960年代の後半から1970年代にかけて,ヒューマニスティック,もしくは全人的な視点が増加した.この間,教育に関する文献の多くはカリキュラムと指導法を再検討することに焦点をあてている(Rogers 1969).1980年後半からは,個々の学習者の感情と経験を考慮することの重要性を強調した文献が急増している.特に,ゲーム・シミュレーション(Barber & Norman 1989)や「生きられた体験」(Diekelmann 1992,Smith 1992)といった,看護教育で用いることのできる方法に関しては多くの看護教育者が注目している.しかし,認知的な学習と情意的な学習の統合に関する話題は少ない.ここでは「頭で学ぶことと,心で学ぶことを統合する」教育方法である「合流教育」について述べていく.
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